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70年以上、手をかけて作り上げたシャクナゲの里

シャクナゲの里とは

元々土地の所有者である藤原かずおさん(95歳)が戦前に植えたシャクナゲ。その木を丁寧に手入れをし、少しずつ増やしながら70年以上かけて育てた、蓼野捨河内地区のシャクナゲの里。毎年4月25日~5月10日頃が見頃となっており、5月3日にはお祭りも開催されている。


シャクナゲの里 シャクナゲの里を育てた藤原さん

(吉賀町蓼野捨河内地区・シャクナゲの里(左)、管理を続けられた藤原さん)

 

 

■今回インタビューした方

蓼野捨河内地区自治会長・寺戸さん 

寺戸孝臣さん(56歳、平成27年インタビュー時)。蓼野捨河内の自治会長を務める。
林業や公民館活動等、地域のことなら何でもお任せのスーパーマン。

人がつないだシャクナゲまつり

特にPRしている訳ではないんですよ。ただ自然と県外から定期的にシャクナゲを見に来られる方がいらっしゃって。高速道路から白い花が見えるんでしょうね。そこからだんだん口コミで広がっていき、徐々に見に来る方が増えていきました。
そんな中、お客さんからゆっくり見たいけれどトイレが無いという声があって。そこで町の補助でトイレを作ろうということになりました。それから毎年訪れてくださる常連さんもできていきましたね。
祭りはトイレの完成式として捨河内地区(シャクナゲがある地区)で飲み会をしていたら、“祭りをやったらどうか?”という話になって。その当時自治会長をしていたこともあり、そのまま祭りを続けています。


しゃくなげの花

(シャクナゲの花)

現在の取り組み

祭りではテント村を作ってみたり、地元の人・蓼野の人にお手伝いいただいて運営が成り立っています。今までは任意の集まりの中で運営していたのですが、今年はとんど焼きや夏祭りと同じようにシャクナゲ祭りも蓼野地区のお祭りとしてランクアップ。蓼野地区の自治会長3人が事務局となり、地区行事として正式に行われることになりました。
役場や商工会から開花状況を知らせてくれ、という話もあり、お客さんは年々増えている感触はありますね。

シャクナゲまつり

(シャクナゲまつり)

 

シャクナゲの里への想い

吉賀町は花を題材にしたお祭りが多いですよね。蔵木のカタクリ祭りもそう。観光資源が少ないところですが、こういった花はお客さん目的でなく、自然に咲いていて、その周囲の人が管理し続けて今に至っているもの。人工的なものではないんです。そこがこの町のいいところで、ただ祭りを作ったところで長続きしないんですよ。そうではなく、ここにあるものをただ大切にする。そんな吉賀町の人の心が感じられるところが僕は素晴らしいと思っています。
今後はシャクナゲの周辺整備をしていきたいですね。シャクナゲに続く道の両脇の田んぼが荒れているので、そこを整備したい。あとは現在管理されている藤原さんが現役のうちはいいけれども、木の手入れも今後皆でするようになる。その準備をしなくてはいけないですね。
何回も言いますがPRをしようとは思っていないんですよ。あくまでも個人のものなので、藤原さんもお客さんの相手に疲れてしまわないように、細々と、という感じですね。

季節の花

(シャクナゲの里ではシャクナゲ以外の花木も鑑賞できる。)


 

伝えたいこと

ここのシャクナゲは1種類のシャクナゲを70年以上かけてゆっくり育てていったシャクナゲなんです。観光目的でお金を投資した作り物ではありません。そういったところを垣間見ていただけたらという想いでいます。シャクナゲとしては数は200株くらい。そんなに規模が大きくないかもしれませんが、そこに至った過程。それを考えるとすごいことだと思いませんか。
ただ花が好き。そこから始まった70年以上のストーリーを想像しながらこのシャクナゲを見てくださると嬉しいです。

 

シャクナゲの里

(蓼野地区を70年間見つめてきたシャクナゲの里)