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思い切って吉賀町へ。伊藤さんの場合

伊藤さんの作業場

(農作業場での伊藤さん)

プロフィール

伊藤都さん(34歳)。山口県下関出身。大学卒業後、インドネシアで環境教育の活動に携わり、その後青年海外協力隊でコスタリカに派遣、環境教育を行う。その後友人の勧めで静岡県の自然農法大学校に1ヵ月通い、その後実践しようと先生の勧めの中で実家に近い吉賀町を選ぶ。2008年吉賀町に移住。1年間の研修の後、就農。有機農業で野菜・水稲に取り組む。産業体験者の受入れも行う。

よしか暮らしまでのステップ

2007年コスタリカから帰国。帰国前から日本での生活をどうするか考えていた。静岡県の自然農法大学校に通1ヵ月通い、その後先生の紹介で吉賀町を訪問。家も産業体験先も決まり、吉賀町へ移住を決意。

2008年4月吉賀町へ移住。(柿木村地区の町営住宅に入居)

2014年11月空き家を改修、引越し。

よしか暮らしの理由

静岡県の自然農法大学校の先生から、吉賀町を紹介してもらったのがきかっけです。吉賀町移住前は、農業をしようと長野のレタス農家でバイトをして、それから友人の勧めで静岡の自然農法大学校に1ヶ月通いました。そこで先生に、勉強した知識を実践したいと「農業を細々とやっていきたい。自分がわかる範囲で結果を見たい。現実に、農業で生活しているところを見たい。」と伝えたら吉賀町柿木村のことを紹介してくれて。それで1回学校関係者と一緒に吉賀町に行きました。

その時役場の方に、滞在してもいいと言ってもらったので吉賀町に来ることを決め、当時は柿木村地区に「移住お試し住宅」がまだなかったので、住宅も町営住宅を勧められて住むことに。柿木村地区は有機農業が盛んですが、特に有機農業がやりたいって決めていたわけでもないけれども、家も産業体験受け入れ先も決まったからここにするかという感じで。なぜ吉賀町になったのか、って言われると天の采配としか言いようがないですね。大学校の先生の紹介で、自分で決めてないけどここまで住めた。行っていい?って言った時に来ていい、という人がおったから住んでいる、という感覚ですね。

伊藤さん家

(現在のお宅。農地に近い空き家を改修された。)

よしかに住んでみて

1年目は有機JASの認定を受けている農家さんで産業体験をし、農業と町の暮らしを体験しました。2年目からは役場が管理していた農地を借りて就農スタート。産業体験を終えたとはいえ、まだ自分が何をして良いのか分からない状態だったので、産業体験で教えてもらったことを思い出しながら、周りの人に聞きながら農業をしました。就農6年目ですが、まだまだこのやり方でよいのか迷いはつきないです。むしろ、迷いがあるから農業を続けていると言えますね。今は産業体験者の受入れも行っています。

産業体験者の受け入れ

(産業体験者の受け入れ)

吉賀町に移住してみて、日本語の通じる外国にいる感じ。今まで知らなかった田舎の生活に良い意味でビックリしました。「一生現役ってこういうことか!」とか「テレビで取り上げられない人でも農業とかやってるんだ」など具体的に示してくれました。また農業をする上で「有機農業」で名前が売れているところは農家にとって有利かなと。消費者が、野菜の葉っぱが虫食いでも、無農薬だからと理解してくれるので。

農業に休みはないけど、ほっとできる時はネットサーフィンをしたり、ゆっくりした休みがある時は、趣味の部屋の片づけをしていますね。物を整理すると、心の中も整理されてスッキリします。

 

(左:伊藤さんが作った野菜、右:借りた田んぼで田植え)

今後の展望

外国人の受入れをしたいです。若い人にとってある時期、田舎の世界に触れることは意味あるなと思っていて、だから私もいつでも海外から農業だけでなく、田舎生活を見たい、田舎体験がしたいという人がいれば、一緒に作業したいなとは思うよね。田舎体験をしたい人がいれば、例えば短期間滞在できるゲストハウスとか持ちたい。それを喜んでくれる人がいるんじゃないかと思う。そういう人たちを短期的にでも受け入れることができたらそれは楽しいだろうな、って。

今は外国からは遠ざかったけど、価値観の違う人たちと接することは自分の成長につながると思うんよね。大学の時では国際理解教育っていう言葉で捉えられとったことも今度は自分がいる場所で外国人が来れば、自分が海外に行かなくてもいいわけだし、海外に行きたいっていうよりは、そういう出会いも日常的に欲しいな、っていうくらい、今はね。そこから外国人の人が自分の国に帰って、家庭菜園でもやってみようっていう動機になったりしたらそれでいいな、って思う。

 柿木村農業委員との交流会

 (柿木村地区の農業委員との交流会)

アドバイス・一言メッセージ

「吉賀町でなければできない」というような考えは持たなくてもいいのでは、と思うよね。どこに行ってもそれなりの人生があるし、自分が動くことでしか物事は動かんわけだし、考えたのであればやってみるしかないですね。私自身が慎重だからそう思うんだけど、選ぶことに時間を費やさないほうが良いですね。いい場所はどこか、ではなく、そこでやっていくという気持ちが大切なんです。日々の仕事はどれも大変じゃし、率直なところ農業はまだまだ修行の足りなさともあるけども、楽しいだけじゃないと思っているし、やってみればいいんじゃないでしょうか。

もちろん苦労がないわけではないですが、自分が体験したいってことだから迷いがあるわけですよね。迷っているならやってみれば良いと思います。普通に過ごしていてそんなにやりたいことってないよ。そうじゃなくて引っかかる“あれやりたいな”ってことはやっぱりやらないと。言い訳は五万とあるわけですが、人生たった1回しかないんじゃけ、やるしかないのでは。失敗したら自分がその例になれば良いと思います。ここに住みたいだけでも良いと思います。

きんさいみんさい農業文化祭 伊藤さんのお米

 (左:きん祭みん祭農業文化祭柿木会場への出店、右:伊藤さんの無農薬のお米)