イクボス宣言

イクボスの「育」は・・・

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特別職&管理職によるイクボス宣言・職員向けイクボスセミナー開催

12月22日(水)NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事安藤哲也さんをお招きし、イクボス宣言式を開催しました。去る10月27日に島根県が主催した企業向けイクボスセミナーをオンラインで受講した吉賀町長、副町長はじめ現管理職全員が、自らの「イクボス宣言書」に署名しました。(第5項目は各々オリジナルの宣言です。)安藤さんからは、「今日の宣言式はスタートです。宣言して終わりにならないように!」とのアドバイスをいただきました。

イクボスとは、今や「育児をしながら働く部下を応援する上司」だけではありません。イクボスとは、職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランス(仕事と生活の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のことを指します。

この日は、先だってイクボスセミナーを受講した管理職以外の町職員が、安藤さんのセミナーを受講しました。安藤さんの設立したNPO法人ファザーリング・ジャパンの理念は「良い父親ではなく、笑っている父親になろう!」です。3人の子の父でもある安藤さんですが、最初から育児に主体的に関わることができたわけではなかったそうです。結婚し、子どもが生まれ、両親を頼ることができない状況で、今後も仕事でキャリアを積んでいきたいと希望を伝えてくれた妻に「妻の人生は夫のものではない」ことを気付かせてもらったそうです。初めて娘に絵本を読み聞かせたとき、声をあげて笑って喜ぶ姿を見て「パパスイッチ」が入ったこと、子どもが体調を崩し、夫婦交代で休みを取って看病したとき、当時の会社の上司に「それって母親の仕事じゃないの?」と嫌味を言われ、こんな会社は成長しない、と退職したこと、実際に子育てをしながら出版社、書店、IT企業など9回転職し大手企業の部長まで務めた安藤さんの経験談や、「父親であることを楽しもう」「育児は期間限定のプロジェクトX」「育児は能力開発の機会」「子どもができたらOSを入れ替えよう」「男の育児は質より量、イイトコドリ育児はやめよう」といった言葉は、子育て現役世代の女性職員に共感を、男性職員に危機感をもたらしました。また、すでに育児期を終えた職員にとっても、「育児と介護はやることは同じ、体重が20倍になっただけ」という言葉は、45から49歳以上の雇用者の9.9%(55から59歳では20.6%)が親等の介護をしている今の日本(H24就業構造基本調査)において決して他人ごとではなく、働き方・生き方を考える良い機会となりました。

イクボス宣言する特別職、管理職 イクボス宣言

島根県は働きながら子育てをする女性が多い県です

島根県は働く女性の割合74.6%で全国第1位(H27国勢調査)、子育て中の女性の働く割合81.2%で全国第1位(H29就業構造基本調査)、合計特殊出生率1.69(R2人口動態統計月報年計)で全国第2位と、働きながら子育てをする女性が多い県です。ところが、日本の6歳未満の子を持つ夫婦の1日当たりの家事・育児関連時間は妻456分に対し夫83分(H28社会生活基本調査)となっており、多くの家庭において、女性の今までの役割に、仕事という役割が「純増」し、女性への負担が大きくなっているのかもしれません。

確かに、「男は外で仕事、女は家庭」の時代は終わりました。女性の社会参画や女性活躍が謳われる現代においては、男女差や年齢差を超えて互いを理解する、尊重する、分担することが求められるのではないでしょうか。

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