吉賀町ふれあい会館を改修しました

改修に至った経緯

吉賀町ふれあい会館は、地域資源を活用するための研修、都市消費者との交流等を促進していくための施設として設置され、農業・農村の活性化及び健康と有機農業の里づくりの推進施設として平成8年4月の竣工以来、重要な役割を果たしてきました。

また、役場柿木庁舎と隣接していることから役場庁舎の代替施設としての機能や、災害時における指定緊急避難場所1指定避難所2の指定を受けていることから、災害拠点施設3及び避難施設としての役割も担ってきました。

竣工から25年が経過し空調や照明などの設備が老朽化し、部品の調達も難しくなり、修理・修繕だけでは対応しきれなくなったことから、改修工事を行う必要が生じました。

このような状況の中、令和3年度において施設を全面的に省エネ改修して、温室効果ガス排出量を大幅に削減するとともに、太陽光発電及び蓄電池設備を導入することで、災害時のエネルギー的自立自給により地域防災機能の継続性を向上させることを目的とした改修工事を実施するに至りました。

改修工事の概要

吉賀町ふれあい会館の空調と照明を高効率の設備に更新し、新たに太陽光発電と蓄電池を新設しました。

吸収式冷温水発生機 LED証明

太陽光パネル 蓄電池

着工前 竣工後
空調設備 吸収式冷温水発生機4 高効率吸収式冷温水発生機
GHPエアコン5 高効率GHPエアコン
照明設備 蛍光灯、白熱電球 LED照明器具
太陽光発電 なし

太陽光発電

発電量:20.79kw

蓄電池 なし

リチウムイオン電池

蓄電池の容量:64.8kwh

BEMS6 なし クラウド型BEMS7
改修工事の総額 190,286,580円
上記総額に対する補助金の額 59,232,000円

補助金の名称

令和3年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(環境省)

(地域レジリエンス8・脱炭素化を同時実現する避難施設等への自立・分散型エネルギー設備等導入推進事業)

改修にあたっては環境省の補助金を活用しております。

補助金の額…59,232,000円(環境省国庫補助金)

語句説明

語句説明
1指定緊急避難場所

災害による危険が切迫した状況において、生命の安全を確保することを目的とした緊急に非難する際の避難先です。

指定緊急避難場所は、地震、高潮、津波、洪水、土砂災害などの種類ごとに指定されています。

2指定避難所 災害の危険性がなくなった後に、ご自宅が被災された方々や、災害により帰宅が困難となった方々が一時的に滞在することを目的とした施設です。
3災害拠点施設

大規模な災害が発生した場合に、地方公共団体が被災地において情報収集、避難、救援、応急復旧、復旧、復興等の災害応急活動の中心的拠点となる施設です。

地域の核となる公共施設をはじめ、救援物資の配送拠点や仮置き場としても使用される施設です。

4吸収式冷温水発生器 水の蒸発の際に生じる気化熱を利用して冷水をつくるシステムです。蒸発した水を臭化リチウムい吸収させ、液体の水に再生する過程でガスの熱を利用します。フロンを全く使用しない、環境にやさしい空調システムです。
5GHPエアコン

ガス・ヒート・ポンプ・エアコンの略。

一般に液体が気化すると周囲の熱を奪い、気体が凝縮して液化すると熱を発生する性質があります。この性質を利用し、冷媒を圧縮機で圧縮し、機械的に液化と気化を繰り返すことによって冷暖房を行います。この圧縮機をガスエンジンで駆動するのがGHPです。

6BEMS

ビル内のエネルギー管理システムの意味で「ベムス」と読みます。

BEMSは、ビル内の配電設備、空調設備、照明設備、換気設備、OA機器等の電力使用量をモニターや制御を行うためのシステムです。

7クラウド型BEMS インターネット上のサーバを介して上段に記載したBEMSを利用するシステムです。
8レジリエンス レジリエンスとは、「災害や感染症に対する強靭性の向上」という意味です。

 

問い合わせ先

吉賀町役場柿木地域振興室0856-79-2211

お問い合わせ先

企画課   電話番号 0856-77-1437

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