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わさびで吉賀町を発信したい。広谷農園・椿さん

 

広谷農園・椿さん

(広谷農園代表・椿さん)

プロフィール

広谷農園・代表椿頼一さん(73)(平成26年インタビュー時)。建設業を経営していたが、約10年前に農業に転向し、わさび栽培を始める。広谷農園は牧場だった跡地を椿さんがわさび畑にし、現在は面積1.6ヘクタールの面積でわさび栽培を行う。

 

わさび畑

(広谷農園・わさび畑)

吉賀町ならわさび。そう言ってもらえる町へ

島根県西部の益田市、鹿足郡(津和野・日原・柿木・六日市)、美濃郡(美都・匹見)のわさびは、東の静岡、西の島根と呼ばれたこともある生産地でした。昔は建設業をやっていたんですが、もういいかなと思って。それよりも農業がやりたいと思って取り組み始めました。それで始めたら、建設業時代とは全然気持ちが違うようになった。やってて気持ちが良い。
現在、吉賀町は島根県ではワサビ生産量一番だが、わさび生産者組合の年齢が本当に高齢化しとるんですよ。このままでは農家さんもいなくなってしまうし、わさびの吉賀町の名も無くなってしまう。そんなことじゃあいけないと。そんな気持ちから農業の研修生を受け入れていますね。現在、大阪から来た夫婦が就農して頑張っとります。平成24年度からは加工品開発・販売を開始しました。わさび茶のほか、医療系の研究室と共同開発でわさびのエキスを使って殺菌剤と石けんを開発しました。他にもわさびを扱う会社の方から話があったり、“吉賀町のわさび”を売り出す取り組みを行っています。

わさび葉

(わさびの葉)

伝えたいこと

今からワサビを育て、加工品や商品開発もできる人を育てていきたいね。人がいなけりゃわさびは衰退してしまう。農業はいいよ、なんてったって夢がある。都会から来た人であれば市場があるので、どんどん都会に向けて売っていくということも考えられるね。自分でワサビの生産から加工品まで開拓していける人が育ったら地域の活性化にも繋がるんじゃあないか。そんな気持ちで栽培していますね。昔はみんな自分で作っとったんじゃけえねえ、昔から炭焼きや山菜を採って保存したり何でもやってきた。可能性は無限にあると思うよ。

花芽漬け

(わさびの花芽漬け。わさびは捨てるところがないと椿さん)