吉賀町が取組むサクラマス・プロジェクトは、学校・家庭・地域が一体となって、ふるさとでの学びや体験をもとに、
いつの日かふるさと吉賀町を支える人材(財)を育てていこうと、吉賀町のすべての子どもを対象とした取組みです。
サクラマスとは、ヤマメのうち、一旦海に下り、再び生まれた川に戻ってくる降海型のことです。このサクラマスのように、
子どもたちがいつの日か吉賀町を支える人材に成長してほしいと考えています。よってサクラマスプロジェクトは、吉賀町の
教育の長期的な取り組みであり、教育の核と言えます。
また「いつの日か吉賀町を支える」とは、子どもたちが町外に進学した後、吉賀町に戻ってきて就職して地域を支える、
町外で働きながら、遠くから地域を支えるなど、様々な状況で吉賀町を支えることです。町を支えるためにも、子どもたちの中に
吉賀町が心のふるさととしてしっかりと意識できるものになるために、吉賀町の良さを体感することが大切です。
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「豊かな学びや体験」とは、吉賀町の素晴らしさに 触れる・体感する・参加する・参画する・交流するなど を意識して 実施する活動です。 「豊かな人との関わり」とは、保育所・学校・保護者・ 青年・高齢者等 様々な世代の人との関わりを 通した活動です。 これらを通して、吉賀町を『良いところだ!』『好きだ!』 と子ども 達が 実感できるように取り組んでいます 。 |
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例:高津川について「知る」(町内小学校)
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町内全ての小学校で、地域の宝・高津川について学習します。 川べりの草の下に網を構え、草を「がさがさ」と踏んで生き物を捕り、 たくさんの生き物がいることを知り、「清流日本一」を実感します。 |
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例:生徒が公民館活動に貢献(六日市中学校)
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小学生対象の公民館事業に、中学生がスタッフとして参加。 生徒は学校で救急救命を学び、資格も取得しているため、川遊びにも 自信を持って協力。 従来の公民館事業が、参加人数・内容ともにパワーアップしました。 |
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例:学ぶ場、集う場の設定(公民館)
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ラベルワークで地域の良さを出し合いながら、子どもたちに 伝えたい・伝えたい体験等を協議。これまで出会わなかった人とも、 意気投合しました。 |
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各地域では、各公民館単位ごとに、『地域会議』を行い、学校や各団体で行われている子どもの育ちにかかわる活動の情報交換や
連絡調整、地区の取組についての協議などを行います。町の『推進協議会』では、プロジェクトの進捗状況などの 握・検証、
更なる取り組みについての協議などを行います。学校やPTA、地域団体などさまざまな方の協力を得ながら、推 進 しています。
家庭・学校・公民館・地域団体が子ども達の育ちについての情報共有を図りながら、それぞれが「つながり」を深め、
連携協力して、地域ぐるみでサクラマスを育てることが重要です。更に、このプロジェクトは、子どもの人材育成であると共 に、
大人の人材育成でもあります。
みんながつながることにより、子どもたちが吉賀町を知り・誇りに思う。そして、将来、住みたい、帰りたい、子育てしたい
と思える素敵な地域を目指します。