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吉賀町の食育吉賀町流~いのちを育む食農実践~

 食育とは、食をめぐる様々な問題に対して知識を深め、生きていく上で基本となる「食」の環境を振り返りながら、

健全な食生活を実践することのできる人間を育てることとされています。食は「いのち」の連鎖です。「いのち」あるものを

いただき、いただいた「いのち」は新しい「いのち」に引き継がれていきます。「いのち」を生み続ける永遠の連鎖の根幹に

食があります。食をないがしろにすることは、「いのち」の軽さに通ずることでもあります。食を見直すことは、「いのち」

のいとおしさに気づくことでもあるのです。

 吉賀町では平成23年度より、家庭、保育所、学校、職場、行政、地域が一体となって食育を行っています。

 

「地域力~地域全体で吉賀町を支える力」の向上のための仕組みづくり

 吉賀町では、第1次吉賀町食育推進計画(平成23年度~平成

32年度)を作成しています。この計画では、食と農の双方の関

係性に焦点を当てた、食農という視点からも様々な取組みを展

開していくこととします。

 

<基本理念>

 食と農のつながりを大切にした健康づくりと豊かな人間形成

を目指しながら、健全な食生活を自立的に営むことができる力

を育成するための持続可能な食農環境の創造を実践します。

 

吉賀町の食育で目指す3つの取組み目標

●健全な食生活を自立的に営む力の実践

 家族・地域ぐるみで健全な食生活を自立的に営む力を身につけ、食習慣や食文化を学び、伝承していく地域づくりを

 実践します。

●いつくしみの心の醸成

 食と農を通じて食への感謝の気持ち、いのちをいつくしむこころを育て、人間性豊かな地域づくりを目指します。

●安心・安全な食と農の地域づくり

 安心・安全な食農環境によって新鮮でおいしい作物を食卓に運び、地産地消による交流促進を実践します。

 

各ライフステージで目指す食育の姿

 豊かな人間性を育み、健やかで心豊かに生活するため、それ

ぞれの世代が取り組む方向、関係する実施主体が取り組む方向

を定め、生涯を通した食育の推進に取り組みます。

 

※食農行動とは

 生きることの最も基本的な要素である「食」と、それを支え

る「農」について、学び体験すること。広い概念では、食と農

だけではなく、環境問題について考え、行動することも含まれ

ます。

 

生活シーンに応じた食育の取り組み

 家庭、保育所、学校、職場、行政、地域といったそれぞれの

生活シーンに応じた食育の取組みを定めています。

 

<家庭で取組むこと>

例.家庭菜園

①本的な食習慣・バランスの取れた食生活の実践

 →健康的な食生活の推進、生活リズムを整える、食事のマナーを身につける

②調理と食卓の工夫

 →作る意欲を育む、おいしく食べる

③食を通して感謝のこころの育成

 →いつくしみの心を育てる、食材を大切にする

④郷土料理・地域食の継承

→食文化を伝承する

 

 

<保育園で取組むこと>

例.料理体験

①食を営む基礎的な力の育成

→食を営む力の育成、多様な保育ニーズへの対応、感謝の気持ちの醸成

 を実践、食文化の感性を育てる

②食育のための連携

 →子育て家庭へ食に関する相談・支援を行う、農家と連携する

 

<学校で取組むこと>

例.中学3年生・郷土料理教室

①食習慣の基礎を身につける

 →食事の重要性の認識、食品を選択する能力を身につける、

 心身の健康づくりに活かす

②学校給食を活用した食育

 →食文化への理解を深める、感謝の心を育てる、社会性を身

 につける、食と農の連携、食に関する知識を深める

③学校・家庭・地域との連携

→食のネットワークの構築

 

<職場で取組むこと>

例.職場検診での指導

①健康的な食習慣への取組み

→健康な食習慣への取組みを実施

 

<行政で取組むこと>

例.食育フェアの開催

①食を通じた各世代における健康づくりの取組みをする

②生産、流通、消費ネットワークづくり

③普及啓発活動と取組み

 

<地域で取組むこと>

例.男性料理教室

①地域での連携

 →公民館、食生活改善推進協議会等

②食文化の伝承、発展

③地産地消の推進

④生涯学習における食育の推進

 →食事づくりのための料理教室の開催、適切な食事摂取等による

 生活習慣病の予防、食農文化の伝承の役割

 

家庭、保育所、学校、地域、企業、行政との協働による食育の展開

 六位一体となり、持続可能な食育環境づくり、食を通した健康づくり、食文化の伝承・発展をすすめます。

<持続可能な食育環境づくり>

 例.子育てサロン・芋ほり体験

<食を通した健康づくり>

 例.食生活改善推進員の活動風景

<食文化の伝承・発展>

 例.吉賀地方の伝承料理

 

食を作る、運ぶ、食べる仕組み作り

 生産者、流通者、消費者のネットワーク化をし、生産者と消費者の交流のすすめ、町内全域に自給的農業をすすめ、

安心で質の良い食べ物の生産とお裾分けの心で届けます。

<生産者と消費者の交流>

 例.広島のスーパーで

 オーガニックマルシェを開催

<自給的農業の推進>

 例.有機野菜

 

<安心で質の良い食べ物の生産とお裾分け>

 例.道の駅かきのきむら

 

 

 住民や各組織が横断的に連携を深め、総合的かつ体系的に施策をすすめていくための核となる組織として

「吉賀町食育ネットワーク会議」を設置しています。ここでは、町全体の食育推進状況の把握や方向性の確認を行い、取組み状況の

評価を行います。評価で得られた問題点や課題、成果については随時住民に周知し、計画の見直しに活用されています。